魔法少女まどか☆マギカを『契約』から解いてみた

とりあえず一言叫ばせていただきます


水橋かおりいなくなっちゃやだーーーー!!


※このエントリーはネタバレを多く含みます。一部地域でまだ放送されていない7話の内容も含むエントリーとなりますので、ご了承下さい。



はじめに


こんな事になるだなんて誰も想像などしてもいなかっただろうし、わたし自身まさかこれをきっかけに文字に起こそうとしてるなんてひとかけらも思いもしていなかったしどうかしてるぜ!どうもエセアニメブロガーのさっすまです。

さて、世間様では全くといっていいほど関心のかけらも抱かれずスイートプリキュアの光に当てられて翳っている、一部のアニメ好き達に大好評なマジカルファンタジー血みどろ少女アニメ、魔法少女まどかマギカ。オリジナルアニメということで誰もわからない先の展開と放送済みの話について、インターネット各種掲示板及びアニメブロガーさん方はしっかりストーリー展開と描かれた内容に沿う形からの素晴らしい考察、感想等が既に多く発表されています。「鏡の国のアリス説」「ゲーテファウスト説」「夢落ち説」「ループ説」などなど、主流の論議のみを集めてみてもこれだけ複数の仮説、考察があるようです。参考:『魔法少女まどか☆マギカ』の謎ネタバレ妄想考察まとめ - はぁはぁブログ

わたしはインターネットを見ている時間が無く、アニメだけを淡々と見ていたのでわたし自身の仮説を立てた後に拝見させていただいたのですが、どれも深くまで潜り込んでいてすごいものばかりでした。何番煎じ感の漂う感じがしますけれども、以下にわたし自身が考えた、仮説のような予測のような、そんな物を書きます。あくまで仮説です。そんでもってわたしはストーリー考察なんかはやったことがないため出来ません。つまりは、根底の設定のようなものを拾ってまとめてみようかなという感じですね。公式設定資料集とかが発売されれば載るだろうというような。放送が終われば、みんなで「あっはっは結局全然違う訳よ!」って楽しめるような。そういうのがわたしは大好物なのです。このお話、仕事中までいろいろと考えてしまうほど面倒な存在になってしまったんですが、わたしの想像よりも、遥かに残酷で、冷たくて、苦しい設定がある感じですね。前置きが長くなりましたが、ではやってみます。


「ボクと契約して魔法少女になってよ!」


このお話のことを考えた時に、面白いんですけど、まあとにかく疑問がすごい多いんですよね。このストーリーというか世界というか、それを形作っている底辺の部分があまり表に出てこないんですよね。ルールみたいな、定義みたいな、概念みたいなもの。簡単に言えば、設定ですね。すごくカオスだと思うんです。それが少しずつ明らかになっていく度に「うおー!」ってなったりして面白いんですけどね。けれどわたしはそういうのがすごく気になってしまって、わからない事が嫌なので、とりあえず定義付けしてみて仮説を立ててみようということにしました。

このお話でわたし自身が特に引っかかっていたのが、「契約」についての詳しい説明がほとんどないこと。物語で重要であるはずのベースの部分がわからないので、もやもやっとしたものが残ってしまいます。ということでわたしがこのストーリーがどうしてこういう風に進んでいるのかを納得できるような設定を、いろいろと考えてみました。このエントリーは長くなりそうなので読むのが面倒になると思いますし、わたしの考えた「契約」の定義を先に書いておこうと思います。

「契約とは、自らの魂を代償として自身の願いを一つだけ叶えられる代わりに、その願いと同量の魔法少女としての力を得るもの」

では、この定義に至った経緯をまとめます。


魔法少女まどか☆マギカ』における「契約」の定義について


まずは、契約についての考えからまとめます。「契約」について、最初に説明があったのは2話、マミさんの自宅で、キュウべぇとマミさんによる魔法少女についての説明があった時。以下に、そのときの台詞を引用します。

マミ「これがソウルジェムキュウべぇに選ばれた女の子が契約によって生み出す宝石よ。魔力の源であり、魔法少女であることの証でもあるの。」

さやか「契約って?」

キュウべぇ「ボクは、君達の願い事をなんでも1つ叶えてあげる。なんだって構わない。どんな奇跡だって起こしてあげられるよ。でも、それと引き換えに出来上がるのがソウルジェム。この石を手にした者は、魔女と戦う使命を課されるんだ。」

キュウべぇの説明は、契約について聞いていることに対してのちゃんとした返答になっていないんですけれど、それでも、これらの会話から契約の定義をしてみると、「契約とは、自身の願いを1つ叶える代わりにソウルジェムを生み出し、魔女と戦う使命を課されるもの」ということになりますね。ここではソウルジェムというものについては、魔力の源であり、魔法少女の証であり、魔女と戦う使命を課されるもの、ということになりますね。

3話では、まどかに対し、キュウべぇはこんなことも言っています。

キュウべぇ「まどかが魔法少女になれば、マミよりずっと強くなれるよ。もちろん、どんな願いで契約するかにもよるけど、まどかが生み出すかもしれないソウルジェムの大きさは、ボクにも計り知れない。これだけの資質を持つ子とであったのは初めてだ。」

契約の内容によって、魔法少女になった時に与えられる力の大きさが変化する。仮説ですが、大きな願いであればあるほど、与えられる力が大きくなる、と言えると思います。

そして、2話で語られた契約についての定義が大きく変わってしまうのが6話。キュウべぇからソウルジェムについての説明がされる時ですね。以下に引用します。

キュウべぇ「君達の本体としての魂は、魔力を効率よく運用できる、コンパクトで安全な姿が与えられているんだ。魔法少女を契約を取り結ぶボクの役目はね、君達の魂を抜き取って、ソウルジェムに変えることなのさ。」

ソウルジェム、というものの定義が追加されたことにより、契約というものの定義が大きく変わります。上記の契約についての説明をまとめると、

  • 契約とは、自身の願いを1つ叶える代わりにソウルジェムを生み出し、魔女と戦う使命を課されるもの
  • ソウルジェムとは、魔法少女になった者の魂である事
  • 大きな願いであればあるほど、与えられる力が大きくなる事

この3点からわたしは、「契約とは、自らの魂を代償として自身の願いを一つだけ叶えられる代わりに、その願いと同量の魔法少女としての力を得るもの」という定義を考えました。あとひとつ、付け加えておくとすれば、7話にてほむらがキュウべぇに関して「人間の常識が通用しない奴」ということを言っています。契約を取り結んでいるのがキュウべぇであるので、「契約に関して人間の常識は通用しない」ということが言えると考えます。

契約についての定義の仮説が固まったところで、この定義を頭の片隅に置きつつ、ストーリーを見ていきたいと思います。


キーワードは「大切な人」と「契約違反」


さて、ここでわたしがなんでこんな長く面倒なエントリーを書いているのかと言いますと、最初に叫んだ通り、

なぜ巴マミ(cv.水橋かおり)は死んでしまったのか?

というところだったので、まずはここから解いていきたいと思います。

わたしの考えた仮説の結論から書きますと、巴マミは契約を破ってしまったので死んでしまった」ということになりました。それはどうしてか?

ストーリーを少し思い返してみると、「あれ、なんでだろう?」と、不思議に思ったことがあったんですね。それは、

なぜマミさんは願いを叶える時、事故自体を無かったことにしなかったのだろう?もしくは、家族も一緒に助けなかったのだろう?」

という部分。2話のマミさんの願いを叶えてもらった時の回想シーンと、4話にてチラリと映った、マミさんの家の表札のマミさんの隣にも誰かの名前があることがわかるシーン。これらのシーンから、マミさんが事故にあった時、マミさんの家族も一緒に事故に遭っていた、という仮説を立てました。そうすると、いくらマミさんが、「あの時は必死だったから」と言っても、願いを叶えてもらう時点で、事故自体を無かったことにする、もしくはみんなを助ける、という願いを叶えてもらう可能性があったのに、マミさんはそれを選ばなかった(あえて選べなかったという言葉は使いません)。とにかく結果として、マミさんは願いを叶えてもらって生き残った。しかし、可能性があった以上こう言い換えることも出来ます。

マミさんは家族を、大切な人を救える可能性を捨てて、自分だけを生き残らせた

言葉は非情になってしまう訳なのですが、こう考えることも出来るかもしれない、というわたしの仮説です。

さて場面を変えて、ここでマミさんが死んでしまう前のストーリー部分を見てみます。

マミさんとまどかが、魔女のところへ向かう途中の会話と、マミさんのモノローグを以下に引用します(強調は筆者)。

マミ「憧れるほどのものじゃないわよ、私。無理してカッコつけてるだけで、恐くても辛くても、誰にも相談できないし、ひとりぼっちで泣いてばかり。いいものじゃないわよ、魔法少女なんて」

まどか「マミさんはもうひとりぼっちなんかじゃないです」

マミ「…そうだよね。そうなんだよね。本当にこれから私と一緒に戦ってくれるの?そばに、いてくれるの?

まどか「はい、私なんかでよかったら」

マミ「体が軽い…こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて…もう何も恐くない…私、ひとりぼっちじゃないもの

この引用部と、先ほど立てた仮説、そして、「契約」の定義。この3つを合わせて書いてみると、こうなります。

  • マミさんはまどかという仲間を手にしたことでひとりぼっちじゃなくなった
  • マミさんはマミさんにとって大切な人を救える可能性を捨てて、自分だけを生き残らせた
  • 契約とは、自らの魂を代償として自身の願いを一つだけ叶えられる代わりに、その願いと同量の魔法少女としての力を得るもの

これら3つの要素からわたしが考えついたのは、「マミさんは契約時に捨てた物をもう一度手に入れてしまったから死んでしまったのではないか?」ということです。

契約は、願いと同量の魔法少女の力を得るもの。つまりマミさんの場合、「大切な人を捨てて、自分が生き残ること」で、その分だけの魔法少女としての力を手に入れた。しかしマミさんは、まどかという「大切な人」をもう一度手に入れてしまった。契約しているのにも関わらず、捨てたはずの物を手にしてしまった。これは願いを叶えた事に対しての対価が支払われていない、ということになるため、契約が成立しなくなる。だからマミさんは魔法少女としての力を失い、死んでしまうことになった。という仮説を立てました。

この仮説ならとりあえず今のところ、ストーリー展開上の辻褄は合っていると思います。ここで、魔法少女が死ぬ可能性に仮説も含めてまとめてみると、

  1. ソウルジェムが破壊される、もしくは体と100m以上離される(魂の消失)
  2. ソウルジェムに残っている魔力を使い果たす(魂の消失・仮説)
  3. 契約時、願いを叶えてもらう時に、叶えてもらえる可能性のあった部分で捨ててしまった可能性の部分を手にしてしまう(契約違反・仮説)

という感じに。ということは、ストーリー展開上マミさんが死なないためには、「大切な人」を作ってはいけないことになりますね。あの展開だと、マミさんは死ななければならなかった。くそう。では、他の子達はどうでしょうか。ソウルジェムに関わらず、契約違反で彼女達が死んでしまう可能性について。

さやかの場合、明言されていませんが、手だけが治って足は自分でリハビリをして治す、という形になっているため、「上条くんの体が治るように」ではなく、「上条くんがまたバイオリンを弾けるように」のような願いだったと考えられます。おそらくどちらの願いでもさほど変わらないのでしょうけど。とにかく、7話にてさやかは上条くんに対しての恋心を持っていることがわかりました。願いを叶える時のさやかの可能性としては、上条くんを恋人にすることも出来た。しかしそれを選ばなかった。なので、さやかは上条くんを手に入れてしまえば、あるいは、上条くんのバイオリンを弾けなくしてしまえば、さやかは死んでしまうということになります。

京子の場合、「みんなが親父の話を聞いてくれますように」という願いを叶えてもらっています。彼女の場合わたしの中でも曖昧なんですが、おそらく彼女は彼女の大切な人の話を聞いてもらうことを願った。なので彼女は「彼女の話をみんな聞いてもらえるように」ということを叶えてしまえば、彼女は死んでしまう。今のところさやかにだけは話していますが、それをみんなに聞いて欲しいと思い言ってしまえば、彼女は死んでしまいます。が、彼女の全て自分のせいだ、自分のためにという性格が揺らがない限り、契約違反での彼女の死はないと思っています。


補足として、なぜわたしが「家族」を「大切な人」と言い換えたか。これは1話でのほむらの、まどかに対しての忠告から引用してきているものです。

ほむら「鹿目まどか。あなたは、自分の人生が尊いと思う?家族や友達を大切にしてる?

この台詞はかなり重要だろうと思っていて、今のところ全ての契約に関して彼女達の「大切な人」が絡んできていますよね。さやかにとっての上条くん、京子にとってのお父さん。なので、家族という枠ではなく、「大切な人」という言葉に置き換えさせていただきました。

おそらく、今後のストーリーも上記のような、「契約」というものを軸にした展開になっていくんじゃないかなーと勝手に思っているんですけど、どうでしょうね。終わったときが楽しみです。

ほむらが全部知ってそうな感じなのはわたしの仮説は一応あるんですけど、これは絶対違うだろうなあという感じなのですが、一応考えた仮説。

「ほむらの『大切な人』がこの魔法少女システムを創ったんじゃないか」という仮説。ほむらがイレギュラーなのは、キュウべぇと契約したのではなく、ほむらの「大切な人」が創ったシステムを使って魔法少女になったから。キュウべぇはそのシステムを具現化したもの。そのシステムが創られる以前は、魔女やそういったものは可視化されていなかった。ほむらの「大切な人」が、ほむらの為に願いを叶えるシステムを見つけ、それを実行した。そして、キュウべぇが誕生し、魔女やそういったものが顕在化した。ほむらの「大切な人」は、魔女を倒すために戦ったものの、あるときに死んでしまった。その後ほむらは「大切な人」の日記か研究記録か何かを見つけ、「大切な人」がほむらのために願いを叶えたことを知った。ほむらは私と同じような悲しみを持つ人がいてはいけない、もうほむらの「大切な人」のような人を生まないために、これ以上契約する人を増やしてはいけない。契約する前に止める方法として、ほむらは、「未来が見えるようにして欲しい」と願いシステムを実行した。

という、わたしがこんな展開だったらいいなあと思う仮説。一応、ほむらの固有の能力が時間に関係してそうなこと、いろいろなことを全部知っている感じ、「契約」の仮説に当てはめて、ほむらが起こってしまったことに対して諦めている様子なのは、契約の都合上、「過去を捨てざるを得ない」ということ、みたいな感じで、辻褄は合うようにしています。が…これだとシステムは2回使われたことになり、キュウべぇは2匹いる事になるんですよね…。過去にほむらが「大切な人」が生んだ1匹は倒したとかそういうのだったらいいなあ。(ほむらが生んだキュウべぇだとほむらが死んでしまうから)ただ、この仮説でのキュウべぇの存在については、こうなんじゃないかなと。キュウべぇは魔法そのもの。グリーフシードを食べるのは、魔法の効力を維持するためのエネルギーだから、とか。全て仮説なんで、どうなのかわかりませんけどね!たのしみですね!


心理学的なものとかもあるかもしれない


さてここからは全く話が変わりますが、魔法少女まどか☆マギカ、意外と作りこまれてるんじゃないの、と思った話。わたしが観ていて感じたのは、心理学的要素が結構含まれてるんじゃないのかなあという部分。

例えば京子。彼女はいつも何か食べてますよね。お菓子とか林檎とか。あれ、心理学的な部分での演出なんじゃないかと。わたしはスポーツ応用心理学というものを少し学ばせてもらったついでに齧った程度の知識しかないのできっちりした方に聞いて見たかったりはするんですけど、物を食べる、というのは、すなわち「今の自分の状況を受け入れる」といった心理的な要因を含んでいます。つまりは、彼女は全て自分の為にと、自分のせいにしてしまえばいいと言っている通りに、食べることがそれを表しているとか。そういった部分。

あとはやっぱり各キャラクターの色ですね。色彩心理学みたいな感じもあるんでしょうか。例えば、ピンクは優しさや意志薄弱。青は誠実さや孤独。赤は情熱や攻撃性。黄は希望や警戒。緑は生命や未熟さ。黒は神秘と絶望。白は真実や別れ。

例えば7話、仁美がさやかに上条くんが好きだと告げるシーン。生を表す仁美が、もう身体は死んでいると思っているさやかに対して告げています。生と死の対比なんですかね。あるいは、生を表す緑を持つ仁美が誰かと繋がろうとするのに対し、孤独を意味する青を持つさやかはそれを受け止めるしかない、みたいな!そんな感じとかあるんですかね。

わたしは素人なのでそこらへんの解説は聞いてみたいなあと思ったりしますね。


終わりに


わたしは1つの作品について話をするときに他の作品を用いて話すのが好きではないのでまどろっこしいエントリーになってしまいましたが、この仮説を立てるに至った最初のきっかけは、「鋼の錬金術師に似ているなあ…」と思ったところからなんです。ソウルジェム、賢者の石そっくりだなあと。そこから発展させて、このエントリーを書くのに至りました。対比させればわかりやすいし良かったんでしょうが、わたしの性分なのですみません。

このエントリーは5話終了後に書き始めたので途中何度も変更しているのでわかりにくいしツッコミも多そうなんですが、教えていただけると幸いです。

長い長い読みづらいエントリーを読んでいただき、ありがとうございました!


おわり。